ワキガ治療にお薦めの漢方薬のすべて教えます!

ワキガに効果ありな漢方

東洋医学の漢方と言えば、局所的な患部の治療が目的ではなく、体の組織や機能全体を即効ではなく、じわじわと時間をかけて癒やすイメージがあります。ホカロンや湯たんぽで一挙に患部を温めるのではなく、体の内部から時間をかけて温めるやり方が漢方ですね。

ワキガの治療に漢方薬がお薦めというと、いかにも効きそうな感じがしてくるから不思議です。(アポクリン腺から出る)汗の中の成分がワキガの原因ですから、漢方の思想から言うと、体内の水分の巡りを良くして排尿、発汗させて、関連する腎臓、肝臓などの内蔵の機能を活発にして老廃物を正しく排出させるのが漢方ですから、いかにもワキガに効くのではないかと思われます。

ここではそもそもこの分野の漢方薬とは何か?ワキガの治療に効く漢方薬やその機能など、詳しく説明しましょう。

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漢方薬とは?

中国を起源とする生薬のことで、ここで言う漢方薬とは中国の生薬に日本やいくつかの国の生薬を混ぜ合わせて、独自に創り上げた薬剤の総称です。主として植物由来(薬草)のものに一部動物性、鉱物性のものを使って、大部分は葛根湯(かっこんとう)など煎じた湯または安中散(あんちゅうさん)など粉末にしたものを服用します。

漢方は「気・血・水」のバランス回復を目指す

中国医学はそもそも、体が「気・血・水」の3要素で構成されていると主張します。そのバランスが崩れると、体の調子が悪くなり、やがて病気になります。漢方はそうした「体のバランス」を維持、回復して正常な状態に戻す医療なのです。

「気」とは?

「気」とは熱、エネルギーのことで、元気の気です。「気」は「血」に運ばれて、全身に行き渡り、臓器を正常に働かせます。「気」が異常になると体の冷え、いらいらや不安、不眠、疲労、頭痛に襲われます。「気」は血液循環や新陳代謝を促し、体温を保ち、体の外表面を守って邪気を防ぎ、「血」や「水」を生み水の代謝と汗や尿をコントロールします。「気」の病気は内臓機能が衰退して気力がなく消化不良、発汗。めまい、息切れなどが起きる「気虚」「気陥」、内臓の「気」が停滞していらいら怒りっぽくなる「気滞」、吐き気、頭痛、めまい、吐血などの「気逆」など。

「血」は血液そのもののことで、「気」を全身に運ぶ働きをします。「血」が異常になると、便秘、貧血、肩こり、肌荒れの元になります。血液不足や血液循環機能が乱れる「血虚」、熱が血の回り体が火照り、口が渇きいらいら、不安になる「血熱」、血熱出血、気虚出血、外傷出血などの「血熱」など。

「水」(津液)は血液以外の唾液やリンパ液などの体液の総称です。人間の体の3分の2は水で構成されており、体の潤いを保ちます。異常になればむくみや耳鳴りが起こります。津液が不足することを「津液不足」と言い、口や喉、舌が乾き、糖尿病の典型的症状です。内蔵機能失調で、「津液」の代謝、排泄が異常となって水液が体内停滞することを「水液内停」と言います。胃に停滞すると動機、息切れ、めまい、腸に停滞すると頭のふらつき、小便不利、胸郭に停滞すると咳、呼吸困難、四肢に停滞すると体が重く痛みが出て悪寒無汗、苔白になります。

「気・血・水」のバランスが崩れると貧血や血の巡りが悪い症状が現われ、万病の原因になります。

漢方薬の飲み方

漢方医は患者の症状を良く聞き取り、患者に合った漢方薬を処方します。漢方薬には用途に応じていろいろな飲み方があります。

一番ポピュラーな飲み方の1つは湯薬(煎じ薬)です。生薬を熱湯で煎じて飲みます。煮出してどろどろになった煮汁が湯薬です。ポピュラーなもう1つの飲み方が散剤です。生薬をすりこぎで粉状にしたものです。このほか煎じ薬をさらに濃縮して、水分を蒸発させたエキスにふけい(賦形)剤を加えて粒状にしたものがか(顆)粒、散剤をこなごなにして丸い粒状にしたものが丸剤です。抽出したエキスにふけい(賦形)剤を加えて形を整えた錠剤もあります。

発汗を調整する漢方薬はあるのか?

このように漢方薬は、局所的な疾患や症状に限って直すものはありません。その疾患や症状の根源にある原因が特定されるならば、体全体の観点からその症状を癒やすのが漢方薬です。ワキガについて言うならば、ワキガの元になる発汗、それも脇の下に限らず、発汗を抑制する目的の発汗調整剤です。

東洋医学の「同病異治」とは?

東洋医学に「同病異治(どうびょういち)」という言葉があります。同じ病気でも体質が違い、症状も異なる個人を考慮して、治療法が異なります。病気の本質を知る目安として、漢方では「虚証」と「実証」に分けています。「虚証」は気力が落ちて体の機能が低下した状態、つまり虚弱の人が不健康になった状態です。「実証」とは逆に、健康だった人が不健康になった状態を指します。

ワキガは何気ないことでも悪化してしまう?

「虚証」を癒やす

発汗で言うと、「虚証」とは汗をかきやすい状態、「実証」は汗をかきにくい状態を言います。ワキガ対策に漢方薬を処方する際には、脇の下の虚証を改善して、水のバラスが崩れている水毒症状を緩和するものを選びます。その種の漢方薬は、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などが知られています。

神経的な原因による多汗症には

神経や精神的な原因で汗をかく人には、異常に緊張するとワキガの臭いが出るという人にも効くという別の漢方薬が処方されます。それは柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などです。

ワキガ予防で漢方が目指すもの

ワキガの臭いが気になる

ワキガで悩む人に漢方薬を処方する時に、漢方では体の中の水の循環異常を改善すること、言い換えれば発汗の異常を抑えることを考えます。もっと具体的に言うと、酸性のアポクリン腺の臭いの元を抑える効果のある漢方薬を選び、臭いを軽減することを目指します。

漢方薬だけに頼らず、食事のバランスを考えるなどのライフサイクルに気を遣い、デオドラントなど外用薬を併用すれば、ワキガ予防の効果は一層上がります。

お薦め漢方薬の効能

医師や漢方医とよく話し合って、決めることを前提にして、以下ここでお薦めできるいくつかの漢方薬を詳しく説明します。

五苓散加牡蠣黄著(ごれいさんかぼれいおおぎ)

水分を調節する五苓散は、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、蒼朮(そうじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、桂皮(けいひ)と利尿作用の黄耆(おうぎ)を混ぜた散剤です。利尿作用のほか血圧下降、強壮、末梢血管拡張、抗アレルギーなどの薬理作用があります。

ホルモンバランスを整え、更年期の発汗などに効く加味逍遥散(かみしょうようさん)も散剤です。

更年期の発汗や特にホットフラッシュに処方されるのに加味逍遥散(かみしょうようさん)があります。更年期障害や生理痛、頭痛、肩こり、冷えやのぼせ、虚弱体質、便秘など多くの症状に処方されます。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

神経の疲れを癒して、心と体のバランスを図る漢方薬です。柴胡(さいこ)と黄芩(おうごん)を組み合わせて、炎症を癒やす桂枝(けいし)で熱や痛みを発散、乾姜(かんきょう)で体を温めて体力を補うなど、7種の生薬を混ぜた湯薬です。汗かき、寝汗など多汗症に効き、汗の量や質を整えます。

同じく多汗症に効能がある白虎湯加減(びゃっことうかげん)も良く処方されます。黄連(おおれん)、石膏(せっこう)、知母(ちも)、甘草(かんぞう)、粳米(こうべい)の生薬を混ぜた湯薬で、口が渇き、発汗量が多い人などに効果があります。その他寝汗に効く桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)も知られています。

また漢方の他にもワキガ手術・ボットクス注射などが様々なワキガの治療法ありますが、100%ワキガが治るというわけでもありません。
その他にも様々な方法がありますのでこちらを参考にしてみてください。